清山 玲 会長から皆様へのごあいさつ
会長就任のご挨拶
2018年6月、同志社大学で開催された第28回労務理論学会全国大会にて、
理事の互選により、第10期の会長に就任することになりました。会長就任にあたりまして、一言、ご挨拶を申し上げます。
近年、「働き方改革」、「1億総活躍」、「ワーク・ライフ・バランス」、「ダイバーシティ・マネジメント」「女性活躍」といった言葉が、新聞雑誌ニュース等で毎日のように大きく報道されています。
本学会創設時に強調された「批判的な精神」に基づく研究、それに裏うちされた会員諸氏がもつ「提案する力」がいま大きく求められています。第6期の会長を務められた黒田会長の「小さくともきらりと光る魅力ある学会」として、今後も存在感を発揮し続けられるよう、理事一同努力したいと思います。
全国大会では時機にかなったテーマを選択して若手とベテランの報告者がうまく組み合わされ、フロアも含めて熱心な議論が行われてきました。会員の関心が比較的まとまっていて、顔の見える交流と実質的で充実した議論ができることが、当学会の大きなメリットであり、存在価値です。今後もこの存在価値を発揮し続けられるよう努めますので、皆様には、学会活動への積極的なご参加を心よりお願い申し上げます。
さて、学会運営にあたっては、ダイバーシティをキーワードに行いたいと思います。
まず第1に、誰もが気楽に理事や幹事などの業務を引き受けることができる体制をつくりたいと思います。すでに、理事・幹事の皆様の協力を得て、全国大会のプログラム委員長を2人から3人に変更することで、3年の任期中に各1回の担当として、統一論題の企画運営管理に注力できる体制に変更しました。 また、編集委員長や開催校へ集中していた負担を軽減するために業務を見直し、助け合い分担できる仕組みづくりに着
手しています。これにより教育・校務負担や育児・介護負担と学会活動の両立を図れるようにします。
第2に、これまでと同様に他学会や他団体との交流を図りたいと思います。全国大会での特別講演・報告や研究会の場で、企業、労働組合、社会保険労務士などの方々との交流を図りたいと思います。より良い職場づくりに奮闘している現場の方々と、現実の課題や問題解決のための方向性などについて率直に話せる場は、情報を得る貴重な機会にもなると同時に、会員の皆様の知見を社会に還元する機会にもなると考えます。
最後になりましたが、労務理論学会の次の10年、20年を明るく展望できるよう、理事一同努力いたします。会員の皆さま方には、どうぞお力添えを賜りますよう、よろしくお願いいたします。
2018/06/10
茨城大学 清山 玲
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