第31回大会(福岡大学)開催に向けて  会長挨拶


 会員の皆様、本学会も創設から30周年を迎え、技術的に機能不全に陥っていたホームページを刷新し、メーリングリストも新しく作りなおします。今後は、会員の皆様方に研究活動や関連するさまざまな情報をお寄せいただき、多くの方々にアクセスされる学会ホームページを目指します。


 さて、コロナ禍のなかで誰の目にも明らかになったことは、「新時代の日本的経営」のもと進行した「雇用柔軟型」と称される低賃金・不安定就労の労働者の大量活用が、社会経済的リスクに非常に弱い勤労者の増大につながったことです。少額の貯蓄もなく、臨時給付金の支給まで一刻の猶予もない人々が生活困窮者向けの緊急小口融資に殺到し、雇用保険未適用の非正規雇用の人々に雇用保険を使って給付金を出すという事態も生じています。


 いまこそ、本学会が、企業の人事労務管理を批判的に考察し今後の方向性やあり方を示す研究成果を発信し、また学術団体、実務家や地域社会と連帯して力を発揮するときだと考えます。


 第31回大会(福岡大学にて6月26-27日開催)では、統一論題として「人事労務研究の国際比較―その動向と展望」を、サブテーマとして「コロナ禍のもとで広がる労働者性を剥奪された働き方を問う」(仮)という企画を立てています。また30周年特別企画として、「労務理論学会の創設時の精神やこれまでの歩みとこれから」(仮)を準備しています。

是非、ご参加ください。


 また、これまで研究・学会活動に多大の貢献をしてくださった会員の方々には、職を辞された後にも引き続き、研究、学会誌の査読を通じた後進の育成、社会との連帯や社会への発信などさまざまな面で、学会を温かくご支援くださいますようお願い申し上げます。


2021年3月6日

労務理論学会 会長 清山 玲

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